かんぼれんとJSCシソポン事務所の取り組み
かんぼれんは、2003年スタディーツアー参加者とボネットさんを中心に活動を始めました。 (→詳しくは かんぼれん紹介へ) カンボジア北西部、タイ国境に近いバンテアイミエンチェイ州Banteay Meancheyの州都シソポンSisophonを拠点に活動するイエズス会サービスカンボジア(以下JSC)シソポン事務所のプロジェクトの一部に支援を行っています。
かんぼれんでは毎年スタディーツアー時に、前年の詳細な支援報告書を受け取り、支援先のいくつかを訪問し、支援した人々より直接話を伺っています。
また、その年の支援については、JSCシソポンのスタッフと「カンボジアのもっとも貧しい人々に、今何が必要か」を話し合いながら、会員の皆様から頂いた会費・寄付をその時々に最もふさわしいと判断した支援に活用してきました。
時には、支援を必要とする学校の先生や村の人々と直接話し合いの場を設けることもあります。
~2021年までのJSCのプロジェクト
かんぼれん発足以来、これまでJSCシソポン事務所の支援プロジェクト-開発、健康支援、教育、車椅子など-の中から多くの支援を行ってきました。
かんぼれん20年の支援のまとめ(2003年~2022年の支援活動まとめ)
2022年JSCの方針変更によるプロジェクト変更
ところが、20年目を迎えた2022年、カンボジア政府のNGOへの制限や、イエズス会サービスカンボジア(JSC)への寄付金が減っていることにより、JSCの方針変更せざるをえなくなりました。
その結果、シソポン事務所のスタッフ削減、支援するプロジェクトは開発支援を中止し、今後は、教育支援や車椅子支援が中心になり、加えて健康支援を行うこと。
かんぼれんの支援先のシソポン事務所は、スタッフから5人から3人に削減され、プロジェクトは開発支援(家、牛銀行、農業ローンなど)がなくなり、今後は車椅子と教育のプロジェクトを活動になるとのことでした。
2024年2月のスタディツアーで訪問した時には、3人のスタッフで車椅子と教育のプロジェクトを今まで通り精力的に活動をされていたという話が報告会でありました。
詳しくは2024年9月のかんぼれん報告会の動画をご覧ください↓↓
教育支援を続けます
かんぼれん発足当初は、地雷事故により障害を負った人々や、貧しく生活が立ち行かない人々への支援に重きが置かれていましたが、徐々に、JSCでは将来を見据え子どもたちの教育に力を入れるようになってきました。
シソポンの貧しい村には、10数年前までは小学校のない村がありました。
カンボジアには、日本のような義務教育制度はありません。学校に通うにはお金が必要です。
つまり、シソポンや貧しい地域には、現在でも貧困のために小学校にも通えない子どもたちがいます。低学年の頃には小学校に通っていても、身体が大きくなると、学校に行かずに農作業や家の仕事させられている子どもたちがいます。
JSCでは、経済的に貧しい家庭や親に障がいがあるなど家庭の状況に応じ、子どもたちへの奨学金だけでなく、子どもが労働力としてとられないようにすむためにお米を支給(お米による奨学金)、学用品、通学用自転車などを支給しています。
また、奨学金など支援をする場合は、子どもたちの学習状態もあわせて定期的にチェックをするなどきめ細やかな支援を続けています。
支援を続けることで、中学校や高校に進学できる子どもたちも増えてきました。そして、支援をし続けてきた子どもたちの中から大学に進学した子どもたちもでてきました。
私たちが支援するJSCがそれぞれの子どもや家族を丁寧にサポートすることで、子どもが安心して学習ができるようになりました。
通学用自転車は、中学校や高校はない村が多いため支援を続けています(中古の日本製)。
はじめは主に通学距離が10㎞程度の中学生に支援を始めましたが、現在では通学距離が3㎞くらいの小学生~高校生にも自転車を支援できるようになっています。
シソポンの経済的に貧しい家庭の子どもたちでも安心して学びを続けられるよう、かんぼれんはこれからも協力を続けたいと思っています。
Light of Mercy Home 子どもの家への支援
2011年からは、毎年ツアーで訪問するプノンペンの障がいのある子どもの家 Light of Mercy Homeへも支援(毎年$1,000)を行っています。
かんぼれん 2004年からの各年の支援報告
下記および右サイドバーのカテゴリー【支援報告】よりご覧いただけます。
今後もご支援をよろしくお願いいたします!