2012年の支援

かんぼれんを立ち上げてから10年を迎えた2012年は、イエズス会サービスカンボジア シソポン事務所(以下JSC)のプロジェクトの中から、障がい者や貧しい家族のための家、小学校へのトイレ設置、学用品、お米による奨学金、奨学金、通学用自転車、車椅子などに支援をしました。また、昨年から始まった子どもの家へも支援をしています。

2012年支援一覧

1. 協力の機会が与えられて10年間
2013年6月ニュースレター巻頭言より

2.開発支援

  • 障がい者、貧しい家族のための家 11軒
  • 小学校へトイレの設置

3.教育支援

  • 学用品(文房具や教材、制服、バッグなど) 15 人
  • お米による奨学金 5人
  • 奨学金 15人
  • 通学用自転車 15人
  • 図書室への図書

4. 車椅子支援

  • 車椅子、三輪車椅子 30人

5.健康支援

  • 医療支援  入院患者の支援 6人
  • ヘルスパック

6.Light of Mercy Home 子どもの家

 

1. 協力の機会が与えられて10年間

私たちは、Sisophonシソポン(カンボジアの北西、Banteay Meancheyバンテアイミンチェイ州)にあるイエズス会サービスカンボジアの活動との連帯と協力のために、かんぼれんを創立しました。
今年で10年になりました。
年間の支援金5000ドルで始まった連帯の話は今、多くの方々の協力によって、約20,000ドルになっています。それと、シソポンのスタッフの方々だけではなく、イエズス会サービスカンボジアのすべてのメンバーと親しみと信頼関係が非常に深くなりました。
昨年、かんぼれんが支援したプロジェクトについて、いただいた報告書の初めに、感謝の言葉が述べられています。

「この連帯と協力の10年間、あなた方の寛大な支援によって、何百人もの生徒たちは助かりました。そればかりではありません。入院ができて、経済的にも精神的にもケアされた、対人地雷の被害者思います。生活し、寝ることのできる、ちゃんとした家がなかった貧しい家族は、かんぼれんの素晴らしい援助によって、今は普通の暮らしができる家を持っています。障がいを背負っている多くの人々は、車椅子か三輪車椅子をいただき、そしてどうしても必要であったケアも受けられました。
バンテアイミンチェイ州中に貧しい人、障がい者、軽んじられて、恵まれない状況に追いやられた家族など、何千もの人々は、かんぼれんのメンバーの思いやりを実感しています。」

このように感謝されるのは、嬉しいことです。
しかし逆に、私たちの方からこそ、感謝すべきではないかと思っています。
現地で驚くべき活動しているのはシソポンのスタッフの皆さんです。遠い村々まで、細く凸凹の道、場合によっては泥だらけの道をオートバイで走って、それぞれの村の最も貧しい人々で、障害者の家族、自転車がないと遠く離れている学校に行けない子供、対人地雷による事故にあった人、車椅子がないと全く動けない人、などなどのことを調べるのは、スタッフの皆さんです。
そして、彼らは、毎年限られた予算で、優先すべきプロジェクト考えます。その中から、かんぼれんが使用できるものは何か、私たちと一緒に決めます。このように協力の機会が与えられていて、やっと小さくても家と言える住まい、自転車に乗って学校に行ける子ども、農業ローンでできたさとうきびやお米の収穫、新しい学校などを見て喜びいっぱいで、感謝をするばかりです。

かんぼれん代表 ボネット ビセンテ
2013年6月ニュースレターより一部抜粋・修正

 

2. 開発支援

障がい者、貧しい家族のための家

JSCでは、単に家を提供するだけでなく、家族状況を調査し、それぞれの家族の自立に向け、継続的な支援を行っています。家を建てる時にも、家の骨組みや土台の建築を提供し、壁や屋根は家族が負担をするなどそれぞれの家族ができることをしてもらっています。家族が協力して仕事をし、子どもたちは勉強に励むことができるよう、教育・就労・車椅子・病院への手配等、きめ細やかな支援を行っています。

 

火災で家を焼失した母子家庭 4人家族

小学校へトイレの設置

2010年にかんぼれんが支援して造られたPrasat村の学校に新しいトイレを作りました。
男女1つずつで、奥行き2m、色はモスグリーンです。JSCシソポン事務所代表ソク エンさんの話では、カンボジア仕様(紙は使わず、水で洗い流す)で、ひしゃくを使います。以前は草むらで用をたしていましたが、地雷が埋まっている上に毒蛇に噛まれる危険がありました。実際に、トイレの裏手には地雷注意を促す赤いドクロマークの看板がありました。学校の外に設置したため、ドアに鍵をかけているそうです。朝鍵を開け、生徒たちで交代で掃除をするなど、大切に使われていました。

3.  教育支援

お米による奨学金

12~18歳の5名の学生にお米が提供されました。
いずれも、親が障がいやエイズなどの病気のため、働くことのできない貧しい家庭の子どもたちです。
親が働く必要がないようにその家族に現物支給をしています。こどもたちにとっても教育を受けることは将来役立つことになるため、家族にとっても助けになります。

奨学金

JSCでは、奨学金を親に障がいがある家庭、貧しい家庭の子どもに出しています。
奨学金を出している児童生徒には、JSCスタッフが毎月、それぞれの子どもたちの学習進度を確認するフォローアップもしています。

通学用自転車 15人

自転車は1台50ドル。今回のツアーで見たものは、日本製の中古品でした。
中学校までは遠く、中には一時間かけて通学する子もいます。村には車も増えてきていますが、歩道の整備もされていないため、土ぼこりにまみれる姿もみられました。
将来の夢を聞くと、それぞれ「教師」「医師」「看護師」とはっきりと答える姿が誇らしげでした。

学校や移動図書館への図書

JSCで作成したブックレットを学校や移動図書館など計18箇所に配布しました。
移動図書館は11時頃から12時まで開けて、その場で本を読んだり、貸出しを行っています。300~400冊ほどあり、村の子どもたちにとっては楽しみな時間です。ブックレットの内容は、昔話や物語の他、家庭内暴力の防止や事故予防などに関するものもあります。子どもたちは熱心に読んでいました

 

4.  車椅子支援

車椅子、三輪車椅子30台

14歳~90歳までポリオ、脳性マヒ、脳梗塞に伴う半身マヒなど障がいのある方30名に提供をしました(1台100$)。

 

5. 健康支援

入院患者への支援

nyuuシソポンの病院は村から遠く、入院患者の付き添いは家族が行います。
スタディーツアーで見学した病院では、日本からの援助もあるせいか、昔の日本の療養所のような雰囲気でした。その庭先で付き添いの家族が炊事や洗濯をしていました。

 

6. Light of Mercy Home 子どもの家

JSCが運営するプノンペンにある障がいのある子どもたちの施設。ここでは、身体障がい、視覚障がい、聴覚障がいなど様々な子どもたちが助け合いながら暮らしています(現在は8~18歳までの43人が在籍)。
子どもたちは平日はこから公立学校やNPOが運営する障がいに応じた学校に通っています。

2011年から、かんぼれんは『子どもの家』への支援を始めました(→詳しくは2011年報告へ)